編集者兼ライターが365日絵を描くということ

 

 菅野は2020年6月から毎日絵を描いている。原稿執筆で忙しくても、取材が入っていても、ホームページ制作の佳境であっても、ひとまず2020年11月20日の今日までは毎日続けている。今日でちょうど170日目だ。

 

 きっかけは息子の「パソコンで絵を描きたい」というひと言だ。検索してみると、Googleの「描画キャンバス(Canvas)」というサービスに出合った。アプリケーションなどインストールは不要で、https://canvas.apps.chrome/ にアクセスすれば、オンラインで絵が描ける。3種類のペンに加え、消しゴム機能もある。「ちょっと描いてみようか」という軽い気持ちではじめると、「これを365日続けたらどうなるんだろう」という考えが浮かんできた。

 

 ありていにいうと、何も見ずに描いているわけではない。フリー素材の写真を模写するのが基本で、つまり365日ものまねを続けていくわけだ。

 

 ただ、「継続は力なり」というように、何かしら自分のアップデートにつながるのではと思っている。このページを見てイラストの発注が来て、フリーランスのイラストレーターとしてデビューする可能性はゼロではないし、「表現する」という行為はライターや編集者としての活動にも多かれ少なかれ通じる。絵のタッチを変える意識は、文章のトンマナを工夫する幅を広げてくれそうな気もする。

 

 「365日続ける」と意気込んでは見たものの、元来飽きっぽい性格だから毎日同じような繰り返しではつまらない。タッチを変えたり、ウィリアム・キーツという架空の画家やイラスト好きのフィンランド人の女の子を登場させたり、いかに楽しく続けられるかという軸はぶれないように心がけている。

 

 365枚の絵がそろったら、スライドに仕上げるのが目標だ。どんな風景が見えるのか、自分の目で確かめてみたい。

 

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